基本理念

 宗岡小学校は、明治7年に開校して以来151年の歴史と伝統を誇り、地域に根差した学校である。昨年度の11月2日には、150周年記念式典を盛大に開催した。今年度は新たなスタートの1年となる。保護者や地域の方々の多くが本校の卒業生であり、コミュニティ・スクールとして、学校・家庭・地域が連携し、計画的、組織的、継続的に教育活動を推進してきた。まさに、本校は宗岡地区で生活する人々の共通の場であり、身近な存在である。そのため、「自分がすき 友だちがすき 町がすき 宗小の子」は、長年にわたり本校の学校教育目標として学校のみならず、家庭、地域にも浸透してきた。この学校教育目標のもとで、本校では様々な教育活動を地域と協働しながら進めてきた結果、地域で育った子供が成長し、地域を支える大人になるというサイクルが確立されている。「自分がすき 友だちがすき 町がすき 宗小の子」は、地域に根差した本校の根幹であることから、今後も基本理念として継承していく。

学校教育目標

 これからの社会を考えると我が国では、超スマート社会(Society 5.0)が到来する。SDGs(持続可能な開発目標)への国をあげての取組、人工知能(AI)と社会のデジタル化の急速な進展、多様性(Diversity)を重視する社会、共生社会の実現に向けた動きなど、これまでにない急激な社会の変化が見込まれる。

 子供たちに、「予測困難な時代」を生き抜く力と持続可能な社会の創り手となる力を育成し、主体的に社会に関わり、未来に向けて新たな価値を創造する力を育んでいくことが重要である。

 志木市では、令和7年度より小中一貫教育が完全実施となる。宗岡第二中学校区が目指す方向性として掲げる宗岡せせらぎ学園の学園教育目標は、社会がどのように変化しても普遍的な内容であると捉える。よって本校の学校教育目標とし、教育活動を展開していく。

目指す学校像

 子供たちが自信を持ち、夢や目標達成に向け取り組み、自己実現をしていく姿は、保護者、地域住民、教職員の自己実現にも発展していく。我が子の成長、地域の子への取組、自学級の子供の変容は、大人の夢や目標達成に通じていく。さらには大人自身が子供時代に成し遂げられなかった成功体験としても置き換わっていく。 自己実現ができる学校は、誰しも誇りに思える学校として認識できると考える。

1.子供一人一人が良さを発揮し、意欲的、創造的に活動する学校
  • 子供の実態を起点に、一人一人の子供が個性・特性を発揮できるようにするための方策を考え、実践する。
    • 子供一人一人への注目と成長、発展への支援
    • 子供自身による目標の設定とチャレンジ、振り返りの重視
    • 子供一人一人の経験を広げ、深める活動の重視
2.学校の役割をよりよく果たし、学校・地域の信託に応える開かれた学校
  • 家庭・地域社会との相互理解を深め、連携・協力して子供達を育てる中心的役割を果たす。
    • 学校の基本姿勢・教育活動をPRする情報発信の活性化
    • 家庭・地域の声(期待、要望、批判)の活用
    • 地域に人材や教材を求め、地域の教育力を活用する「チーム学校」を意識した教育の推進
3.教職員が教育活動の充実のために指導力を磨き、一致協力して組織的に教育活動を展開できる学校
  • 教職員一人一人が持ち味を発揮し、「創意」と「チャレンジ」の精神に溢れ、組織力の高い職場づくりを進める
    • 子供一人一人の成長を促す魅力のある授業の実現に向けた、小中一貫教育を推進する校内研究
    • 肯定的な子供理解に立つ教職員の意識と実践力
    • 「子供のためも教育」で一致できる教職員の輪・チーム力
    • 教育計画の確実な遂行
    • 合理性・効率性が高い分掌組織の編成

目指す児童像

1.学力・体力の向上
  • 児童の目標意識を大切にし、主体的・対話的で深い学びを実現する授業を実施する
  • 学年の系統性を重視して日常生活や授業における指導・支援を進める
  • 個別最適な指導及び家庭学習を重視する
  • 系統性を重視した意図的・計画的な健康教育と体育活動を進める
2.豊かな心の育成
  • 児童が個々のよさを発揮し、成長できる学級集団を形成する
  • まとまりがあり生産的な活動への意欲が高い学校、学年、学級を形成する
  • 「人とつながる」「言葉でつながる」「心がつながる」教育活動を推進する

目指す教師像

1.優れた授業力を持ち、確かな学力を身に付けさせる教師
  • 児童の実態に応じ、ねらいに迫る授業構想をする力
  • 「主体的・対話的で深い学び」の実現ができる力
  • 児童の学びの特性を把握し、個別最適な学習を実践できる力
  • 学習状況を適切に評価し、授業を進める力
  • 児童と良好な関係を構築する力
  • 児童の思いを理解し、適切に指導する力
  • 児童の個性や能力の伸長並びに健全な心身及び社会性の育成を通して自己実現をさせる力
2.チームワークを高め、協働する教師
  • 校務において企画・立案する力
  • 教職員間でのコミュニケーションを取りながら円滑に校務を遂行する力
  • 組織の一員として校務の課題を把握し、改善に努め、積極的に参画する力
3.児童、保護者、地域社会から信頼される教師
  • 多様化する保護者・地域等に適切に対応する力
  • 課題に応じ保護者・地域等と連携をとり解決に向けて取り組む力
  • 保護者・地域等との協働の下、自校の教育の向上を図る力